祇園祭 函谷鉾の提灯落とし

函谷鉾の提灯落とし
今回は祇園祭の宵山の名物、函谷鉾の提灯落としをご紹介します。

函谷鉾祇園祭、今年も様々な行事を見てきましたが、最後の最後で資料を保存していたハードディスクに問題が起こり、その一部が取り出せなくなってしまいました。それでも何とか救いだせたデータもありますので、今回から宵山のや山鉾巡行での貴重な資料を公開していきたいと思います。まずは「函谷鉾の提灯落とし」です。

函谷鉾函谷鉾の提灯落としと聞いて、わかる方はなかなかの祇園祭通だと思います。提灯落としは、祇園祭の宵山(16日)の夜に函谷鉾(かんこぼこ)で行われる行事で、宵山の象徴である駒形提灯を、お囃子の盛り上がりに合わせて一気に落とすものです。翌日の山鉾巡行を前にして各山鉾町で「締め」が行われる中、最も派手で人々の目を楽しませてくれるものではないでしょうか。

函谷鉾私が初めて函谷鉾の提灯落としを見た時は、心底感動したことを覚えています。以後、なかなかタイミングが合いませんでしたが、今年は是非とも動画を撮りたいと思い、宵山の夜の第一目標に置いていました(笑)提灯落としは10年ほど前に始まったそうですが、近年は徐々に宵山の風物詩として人気が出ているようです。とはいえ、まだガイドブックではそれほど紹介されてはいませんが。

函谷鉾それにしても、電気がついた提灯を一気に落とすのはどうやっているのか?提灯落としが近づく頃によく見ると、提灯の下には提灯の紐を支えている人たちがいます。そして、会所から鉾に繋がる橋の上には、合図を送る方がいます。この方がお囃子の残り回数を指で伝え、最後の合図で提灯を支える方が一斉に手を離して提灯を落とすという仕組みのようです。お囃子が最高潮に盛り上がり、笛が締めた瞬間に提灯が一斉にパッと消えて、提灯があっという間に落ちる様子は、その場で見ていると本当に感動します。思わず目が潤みそうになるほどでした。是非、動画でご覧になってみて下さい!

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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