祇園祭 お迎え提灯行列 2017年

お迎え提灯行列

祇園祭の行事、7月10日に神輿洗のお神輿を迎えるお迎え提灯行列がありました。

お迎え提灯行列神輿洗のお神輿を迎えるのが「お迎え提灯行列」。八坂神社から進んだ一行が奉納するのは、鷺踊りと小町踊、そして祇園祭音頭です。例年は京都市役所前ですが、今年から3年間は市役所前が工事中のため、本能寺での奉納となりました。しかし境内に入れたのは関係者のみで、一般の方の多くは門の外で待ちぼうけとなってしまいました。たいへん残念なことです、来年以降は一般にも開放をしていただけることを強く期待しています。私自身は本能寺に入ることはできましたが、事情を鑑み、内部での写真は非公開とさせていただきます。

お迎え提灯行列行列は、河原町通を通って行く場面を眺めてきました。お迎え提灯行列は子どもたちが多いのが特徴。鷺踊りや小町踊、祇園祭音頭、そして馬長稚児といった主役はすべて子どもたちです。現在の行列は昭和27年から順次復興したものですが、もとは江戸時代に祇園界隈の役者衆が神輿洗の神輿を奇抜な提灯で迎えたのが始まり。鷺踊りは、かつて存在した鵲鉾(かささぎほこ)に付随する鷺舞がルーツです。鷺舞は昭和の段階では絶えていたため、島根県津和野の八坂神社に伝わっていたものを逆輸入し、節や踊りは現代風にアレンジしたもの。両方をご覧になった方からお聞きした話では、津和野の踊りと祇園祭の鷺踊りとはずいぶん違っているそうです。

お迎え提灯行列馬長稚児は、室町時代から隆盛する山鉾以前の祇園祭の花形だったもの。平安時代末期には、貴族がこぞって馬長稚児を出し、その様子は年中行事絵巻にも描かれています。現在の馬長はその絵から復元をしたもので、山鳥の羽を刺し、腰に籠に入った花を身に着けた姿が特徴です。馬長を見て平安時代を思う人は少ないと思いますが、24日の花傘巡行にも馬長稚児は登場しますので、ぜひ注目をしてみてください。

神輿洗さて、お迎え提灯行列の一行は八坂神社に戻った後、神輿洗を終えた神輿が八坂神社に帰ってくる際に、西楼門の前で手に提灯を持って並んで、文字通り神輿を迎えます。子どもたちがずらりと並んだ前を勇壮な神輿が通っていくのです。神輿洗は昨年から四条大橋での観覧方式が変わりましたが、警官も観客の統制ができていない様子。海外の方も多く、日本語が通じていないようでもありました。祇園祭の行事も海外の方や人出そのものが増え、警備費の増大も含めて様々な問題が出ています。この先の宵山、山鉾や神輿の巡行も、事故なく例年通りに終わってくれたらと願うばかりです。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。


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