早くも来年の絵馬が登場

護王神社
猪像で知られる御所西の護王神社では来年の干支の絵馬が登場しています。

護王神社護王神社は京都御苑の西にある神社で、和気清麻呂をご祭神としています。清麻呂は、奈良時代の称徳天皇の時代、天皇の寵愛を受けた僧・道鏡(どうきょう)を「皇位につければ世の中が収まる」という宇佐八幡宮の神託を確かめるために、姉の広虫とともに現地へ派遣された逸話で知られています。

護王神社清麻呂が確認してきた神託は、当初とは異なるものでした。「わが国では臣下が帝になったことは一度もない。次の帝には必ず皇族を立てよ。道に外れたものはすぐに追い払え」と。新たな神託を受けた称徳天皇と道鏡は激怒し、清麻呂と広虫は流罪を命じられてしまいました。清麻呂が流罪先の大隅国へと赴く途中、再び宇佐八幡宮にお参りに行こうとすると、どこからともなく300頭もの猪が現れて、宇佐八幡宮までの10里の道のりを無事に案内し、清麻呂の足萎えも治ったと伝わります。そのため、護王神社の境内には猪像が並び、亥年生まれの守護神としても信仰を集めているのです。

護王神社そんな境内では早くも亥年の大絵馬が登場しました。例年11月には登場して、一足早く年の瀬の雰囲気を感じさせてくれます。亥の絵馬は勢いがあり、来年は亥年ということで初詣の時期は大いに賑わうことでしょう。お近くに行かれる際は今のうちに足を延ばしていただくのもおすすめです。

諸羽神社さらに山科の諸羽神社にも恒例の「立体絵馬」が登場していました。昨年の京都新聞の記事によると、近くで飲食店を営む男性が神社の保存会の依頼を受けて毎年作っているもので、今回で9作目と恒例となっていて地元の方にも親しまれています。猪の絵馬も大変よくできていて、ウリ坊を連れた親子姿となっています。毘沙門堂など、お近くに行かれる際には、諸羽神社に立ち寄っていただくのもよいでしょう。

「京ごよみ手帳2019」訂正のお知らせ

・P39の三十三間堂「楊枝のお加持と大的大会」の日程が1月14日となっていますが、正しくは「1月13日」です。
・P225の「京都御所」のデータで、2番の休みは「月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休あり」です。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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