先斗町の風景

先斗町
先日、お昼の先斗町を歩いてきました。

先斗町京都の難読地名でも知られる先斗町(ぽんとちょう)。三条通の一筋南から四条通まで通じる鴨川に沿った約500mの花街で、江戸時代の寛文10(1670)年に鴨川に新しく堤防ができて川幅が狭まり、新たにできた土地に発展していきました。細い通りを舞妓さんや芸妓さんが行きかう風情や、鴨川の納涼床も夏の風物詩。祇園とはまた違った趣がある花街として人気があります。

先斗町その名前の由来は諸説あり、ポルトガル語で「先、先端」を表す「ponto」から名付けられという説(ただし正しいポルトガル語はPONTAだそう)や(英語のpoint説もある)、カルタ賭博の用語から来たとの説、東が鴨川、西が高瀬川にある立地から「川と川に挟まれた」を「皮と皮にはさまれた」と解し、皮と皮にはさまれてできている「鼓」を連想して、「鼓を叩くとポンと音がする」ところから先斗町なのだというユニークな説もあります。

先斗町以前は石畳が敷かれていた先斗町ですが、2014年から地中にある水道管とガス管の老朽化に伴う取り換え工事のためにアスファルトの路面に変わっています。さらに無電線化も行われることになり、再び石畳が戻るのは2019年度末の予定です。先斗町は道幅が狭く、地中に上下水道管やガス管が既に埋設されているため、電線や通信回線を道の両側の路面直下に集約して埋設する新工法を採用するそうです。まだ時間はかかりますが、石畳が戻る日が楽しみです。

先斗町先斗町の西側には、木屋町とをつなぐ細い道があったかと思えば行き止まりの道もあり、それが看板で分かるようになっています。「通りぬけできまへん」の言葉も観光客の目を引くでしょう。千鳥の提灯も印象的な先斗町。夜ならずとも散歩で通ってみるのも面白いです。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。

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