京の七夕 鴨川会場 2013年

京の七夕 鴨川会場
8月12日まで京の七夕
が行われています。今回は鴨川会場の様子です。

京の七夕 鴨川会場「京の七夕」は2010年に始まって今年で4回目。私も4年連続で見に行っています。開催場所は鴨川会場と堀川会場とがあり、特に堀川会場は幻想的な光の演出が素晴らしく、カップルや家族連れに大変おススメです。京都の七夕行事は新暦の7月7日に行われるところが多いですが、月遅れで8月7日に行われるところもあります。そこをヒントに、もともと8月は五山の送り火以外に観光イベントに乏しく観光客が少なくなることもあって、「京の七夕」のイルミネーションが企画されました。その効果は観光客数に現れ、昨年は「京の七夕」に73.4万人が訪れています。

京の七夕 鴨川会場ただ毎年、それも何度も見ている者の感想からいえば、同じような演出でマンネリ化してきた感も否めませんでした。実は昨年の来場者数は2011年と比べて7%少なくなっていて、さらなる人出の誘導には新たな魅力を加えることが必要です。恐らく主催者もその辺りはよく分かっていたようで、今年は鴨川会場、堀川会場ともにこれまでにはなかった新しい光の演出や工夫が加わっています。

京の七夕 鴨川会場 プロジェクションマッピング鴨川会場の今年の目玉は、プロジェクションマッピングです。具体的には、鴨川左岸(東山側)に約10分間のリアリティあふれる映像を投影するもので、人々の注目を集めています。鴨川は掘込み河川といって、堤防が無く川自身を下に掘りこんだ構造となっていますが、その川の壁と遊歩道の段差に見事に映像が調和していて現実感がありました。映像は京阪電車が協賛しており、京阪の車両も登場します。電車が本当に走っているように見えますので、是非、現地でご覧になってみて下さい。場所は、三条と四条の中間付近からやや三条寄りです。

京の七夕 鴨川会場また、先斗町歌舞練場の下付近の”みそそぎ川”にも光の演出が加わり、直径8cmのLEDの明かり約100個が水中から幻想的な明かりを放っています。明かりの電源となっている発電機は、排気ガスを産まない世界初の技術で作られているそう。現場の担当者が胸を張っていました。5日は大雨による増水の影響などもあって点灯は途中で終了してしまったそうですが、6日に見に行くと大変綺麗でした。光は様々な色に変わりながら目を楽しませてくれます。ただ、これほど美しいにも関わらず、なぜか配布されている「京の七夕Waker」には全くその情報が載っていません。もったいないので、来年以降はPRの力の入れどころを見直してほしいと思います。

鴨川納涼また、3日と4日は例年行われている「鴨川納涼」が開催され、全国の県人会による名産品の販売などで大変賑わいました。こちらは、京の七夕とは直接関係はありませんが、京都の夏のはじめの風物詩となっています。そのため、3日・4日の鴨川会場は大変な混雑となり、私も人混みにもまれながら進んできました。5日以降の鴨川会場は例年通りの「静か」な状況に戻ってきています。堀川会場と比べるとゆっくりと自分たちのペースで歩けることでしょう。御池から三条間には、例年人気の風鈴灯も登場。優しい灯りが照らす中、涼やかな川風に乗って風鈴の音が響いています。個人的には、鴨川会場で最も好きな場所です。

京の七夕 鴨川会場 風鈴灯京の七夕は、12日まで。まだの方は、是非足を延ばしてみて下さい。なお、堀川か鴨川かどちらかにしぼって行かれるなら、堀川会場の方が見るものが多いことは事実として付け加えておきます。次回は、こちらも新しい演出が加わった堀川会場の様子をご紹介します。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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