下鴨神社の御蔭祭 出発の場面 2016年

御蔭祭
5月12日に下鴨神社の神迎えの神事、御蔭祭(みかげまつり)が行われました。

御蔭祭12日には下鴨神社の神迎えの神事・御蔭祭が行われました。下鴨神社は毎年新しい神霊・荒御霊をお迎えして社殿の神の力と合わせることによって、神の力を強めています。また田植えの時期である今の時期に新たな神に神饌を献じておもてなしをし、五穀豊穣を祈願する意味合いもあるとのこと。葵祭の発祥は、賀茂の神の祟りによって引き起こされた風水害による凶作を鎮めたことにあり、15日の路頭の儀は朝廷から賀茂神へと御幣物(ささげもの)を届け、風水害が起こらず無事の実りがもたらされることを祈願する意味合いがあります。

御蔭祭下鴨神社の神が降り立つ(お生まれになる)のは、高野川をさかのぼった比叡山の麓にある御蔭山にある御蔭神社。普段はほとんど人影のない神社です。賀茂の神は風水害を起こすとも考えられた水の神でもあり、上賀茂神社は賀茂川にそった神山(こうやま)に、下鴨神社は高野川にそって神の降臨地を持っています。

御蔭祭今年は下鴨神社からの出発の場面を見に行ってきました。神事のあと、一行は神宝や祭具を持ち列を整えて、楼門の前から鳥居を抜けて出発していきました。ただ、すぐに用意されているワゴン車に乗り込んで御蔭神社へと移動をしていきます。こうして昼の12時に神迎えの神事が行われて新たな神が迎えられるのです。

御蔭祭その後、一行は再び車で移動をして、宝ヶ池公園から徒歩での巡行で下鴨神社へと向かってきます。この経路は昨年からですが、昨年は台風の接近で行列が中止となったため、実質今年が初めて。予定よりも遅れて列が通過し、下鴨神社に入って行きました。神は神輿ではなく馬の背に乗り換えて移動をし、この形式が最も古い神幸列だとも言われるゆえんです。糺の森では、新たな神に対して東遊(あずまそび)の舞が奉納されました。その様子は次回以降でご紹介します。


御蔭祭
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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