紅葉が見頃に入った永観堂

永観堂 11月10日
東山の永観堂の紅葉が見頃に入ってきました。

永観堂 11月10日低温と寒暖差、そして日照が続くという好条件の今年。各地で早い場所のモミジが一気に赤くなってきました。いよいよ市街地でも本格的な紅葉シーズンに入ってきたと言えるでしょう。週末から20日過ぎにかけても低温が続く予想で、今年の紅葉はどんどん進んでいきそう。同じ場所でも3日も違えば、紅葉の様子はまるで違います。京都市街地の全体的なピークまではあと1週間ほどかかりそうですが、ぜひお見逃しなきよう、できるだけ11月中に京都にお越しください。今年は主だった場所は12月まで紅葉が残らないかもしれません。

永観堂 11月10日さて、京都の秋は永観堂ともいわれるほど、永観堂の境内はカエデの量が多く、その数は約3000本あるといわれます。永観堂は正確には禅林寺というお寺で、平安時代の創建以来、もみじの寺として知られていました。秋はもみじの永観堂として、現在も秋の京都を代表する紅葉のお寺として多くの人で賑わいます。

永観堂 11月10日永観堂で有名なのは「見返り阿弥陀」。永保二年(1082年)2月25日、永観が阿弥陀堂で本尊の周りを回る修行「行道」をしていたとき、ふっと気が付くと須弥壇の上にいたはずの阿弥陀様が目の前に立って振り返り、「永観、遅し」と励ましたそう。阿弥陀様は、そのままの姿の像となり、現在も首をひねって振りかえる珍しい姿の像を拝むことが出来ます。遅れるものを待つ姿勢、思いやり深くまわりをみつめる姿勢、自分自身を省みる姿勢なども教えてくれる像となっています。

永観堂 11月10日永観堂の拝観は通常は600円ですが、紅葉の時期に合わせて行われる秋の寺宝展の時期は1000円となり、毎年展示内容が変わります。永観堂は七不思議も有名です。もともと京都の社寺には不思議が多く、その数も七不思議どころか、もっと数多くあるところもあります。永観堂では、木魚蛙以外の6つは見ることが出来ますので、探してみてもよいでしょう。これからの時期は「岩垣紅葉」も美しく色づいてきます。

永観堂 11月10日永観堂の紅葉は、10日時点で例年色づきが早い池の周辺が見頃に入った状況。境内全体のピークはまだこれからで、池周辺もさらに赤くなるでしょう。日陰の木は遅く色づくため11月下旬まで楽しむことができます。人出も相当多いですが、昼間は9時の開門間もない時間帯がおすすめです。一方、夜間拝観は17時半の開門直後は非常に混雑するため、遅めに行くのが良いでしょう。永観堂はやはり京都を代表する紅葉スポットです。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。

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