17日に前祭(さきまつり)の山鉾巡行が行われたあとの夕刻、八坂神社から3基の神輿が出て、氏子地域を進んで行きました。今年は八坂神社西楼門の石段下を見渡せる場所で眺めてきました。神幸祭も山鉾巡行に負けず劣らず多くの方が見に来られる行事です。まず騎馬武者や豊園泉正寺榊が進み、続いて神宝奉持列、さらに中御座神輿を先導する駒形稚児が進んで行きました。
そしていよいよ神輿が登場します。中御座、東御座、西御座とそれぞれが石段下で神輿振りを披露し、大いに盛り上がりを見せたあと、出発式が始まります。例年、京都府知事も来られるなど、祇園祭の大切な行事として行われます。神輿の担ぎ手たちは総勢1000名を超え、石段下の東大路と四条通りの交差点が狭く思えるほどに集まる様子は祇園祭のハイライトの一つです。
今回は四条通にいたため、中御座と西御座の神輿が目の前を通って行きました。男たちの勇ましい姿は本当に迫力がありますね。東御座の神輿は祇園(祇園東)の北側エリアに入って進んで行きますので、先回りをして見てきました。狭い通りで目の前を通る神輿はたいへん迫力があります。こうして神輿は氏子圏を勇壮に進み、17日深夜に四条寺町にある御旅所に入り、24日まで鎮座します。ぜひ、御旅所にもご参拝ください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。