無鄰庵は明治27年から29年にかけて、明治・大正期に活躍した山県有朋の別荘として造営されました。東山を借景として、開通したばかりの琵琶湖疏水の水を取り入れ、三段の滝や池、洋風に芝生も配された池泉回遊式庭園です。四季折々の風景が心をいやす穏やかな空間。雨の日にも趣を感じることができます。
3月24日までは、明治時代に洋館が修理中のため中には入れませんが、無鄰菴会議と呼ばれる対ロシアへの強硬方針を決定した会議が行われた場所であり、狩野派の障壁画もありますので、こちらも必見。また、木像の母屋も畳が上がっており、中には上がれませんでしたが、こちらも遠からず修復が終わり、室内からもお庭を眺めることができるでしょう。
雨のお庭は苔が緑できれいです。まだまだ色彩の乏しい時期ですので、緑の色彩が目に鮮やかです。また、馬酔木(あせび)の花も咲いており、雨にもよく似合います。一雨ごとに気温が変化し季節が入れ替わる時期ですが、雨のたびに少しづつ春も歩みを進めていきます。
未公開の京都写真・京都の天気の解説など、京都情報を発信するFacebookグループ運営中!
- Facebookのグループ機能を利用したページ内で、ブログでは未公開の写真や動画、私が眺めている日々の京都の風景や行事、天気の解説などを月額680円で公開中。詳細やお申込みはこちらから。運営をされているシナプスさん経由のお申込みとなります。
散策・講座のお知らせ
※散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。
- 3月25日(土)【講座を受付中!】
【京都講座】貴重な動画と写真で知る京都の有名行事 - 3月29日(水)【受付中!】
本満寺の優美なしだれ桜と孝明天皇も愛でた近衛邸のイトザクラへ - 3月30日(木)【受付中!】
黄檗宗の本山・萬福寺 中国風の大伽藍から人知れず咲く優美なしだれ桜まで
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。