震度6弱の地震発生

鴨川

18日の朝に大阪府北部で震度6弱を観測する強い地震が発生しました。京都府南部でも震度5強を観測しています。

1662年 寛文近江若狭地震 八坂神社通勤時間帯の揺れに驚いた方も多かったと思います。中京区は震度5強を観測し、私も驚きました。つい先日、京都市青少年科学センターで地震体験マシーンに乗ってきて震度5を体感したばかりだったこともあり、揺れの大きさから心づもりができたのが幸いでした。大阪では亡くなられた方も出ており、たいへん辛い思いになります。この規模の地震で亡くなるのは、ブロック塀などの下敷きになる子どもやお年寄りです。ブロック塀や灯籠、墓石などは見た目以上に重量があり、大人でも動かせない場合があります。1978年の宮城県沖地震でも、死者の半数以上がブロック塀や石塀の下敷きになった子どもとお年寄りでした。以後、建築基準法が強化されていますが、今回小学生が下敷きになったブロック塀は違法建築と市が認めており、こうした違法なものが数多く存在しているのも実情です。

1662年 寛文近江若狭地震 下御霊神社京都府下でも石清水八幡宮で灯籠の倒壊の被害が出ており、向日町競輪場では割れた大型のガラスが無人の客席に落下するなど、人がいれば大惨事という状況となっています。1662年に発生した寛文近江若狭地震では、下御霊神社で灯籠にしがみついて揺れを逃れようとした子ども二人が下敷きになって亡くなった記録があるほか、八坂神社の高さ約9.5mの石鳥居も倒壊しています。今でも数多くの灯籠や鳥居、古い塀が残る京都は危険度が高いといえます。目先は余震が心配されますので、不安定なものにはできるだけ近づかないようにしてください。

1662年 寛文近江若狭地震 豊国詣り地震の時は不安が蔓延し、情報が正確に伝わらないことがあります。備えはしておくに越したことはありませんが、情報は見定める必要があります。余震についても、気象庁の会見では『過去の事例では、大地震の発生のあと、同じ程度の地震が発生した割合が1割から2割ある』と伝えています。この「1割から2割」は、熊本地震のようにより規模が大きい地震が起こる確率ではありません。あくまで「過去の事例で、同じ程度の地震が発生した割合」です。

1662年 寛文近江若狭地震 二条城熊本地震のように、より大きな地震が来るのはまれで、2016年に政府の地震調査委員会が、1923年~2016年の6月までの過去の内陸地震を調べた調査(M5以上で震源の深さが30キロ以内)では、当初より大きな地震は『約6%』で発生しているというデータになっています。今朝より大きい地震は統計上、17事例に1回くらいしか来ませんし、来ない確率は94%だといえます。もちろん、今朝と同規模の地震が起こればさらに被害が広がってしまうため警戒は必要ですが、さらに大きい揺れが来る可能性は決して高くはありません。

1662年 寛文近江若狭地震 五条大橋いずれにしても、震源の浅い直下型地震は余震が多く、周辺の活断層に影響する恐れもあるため、目先しばらくは十分に注意をしてください。直下型地震について過去の震災から学べることは、以前ブログに書きましたのでリンクを貼らせていただきます。梅雨の時期で、この先はまとまった雨も予想されるため、土砂災害も心配です。今後さらに被害が広がることなく収まっていってくれることを願っています。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。


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