鐘楼が新しくなった六道珍皇寺の六道まいり

六道珍皇寺 迎え鐘

10日まで六道珍皇寺六道まいりが行われ、先祖を迎える迎え鐘の音が響いています。

六道珍皇寺京都もお盆の行事が始まっています。お盆は先祖のお精霊(しょうらい)さんを迎える時期で、迎え鐘を撞いて霊を呼びます。六道珍皇寺の入口では高野槙(こうやまき)が売られ、この高野槙に精霊は宿って自宅に帰るとされます。高野槙は古墳時代前期の木棺としてもよく使われ、後にヒノキにとって代わられるものの、古くからこの世とあの世を繋ぐ木として信じられていたのかもしれません。六道珍皇寺では小野篁が閻魔庁へと行く際に使ったとされる井戸の脇にも高野槇があり、篁はその枝をつたって井戸に入ったとされます。なお、お精霊迎えの風習は宗派によって異なります。

六波羅蜜寺 迎え鐘さて、六道珍皇寺の迎え鐘は、中国まで音が響いたとの伝説を持つ鐘で、そこから「あの世」にまで聞こえるはずということで、お精霊迎えの「迎え鐘」となりました。今年は鐘楼が新しくなったことが話題となりました。8日の夜は混雑もあってか例年2回撞かれる鐘は1回のみとなっていました。また、近くの六波羅蜜寺でも鐘楼が新しくなって雰囲気が大きく変わっています。

西福寺六道珍皇寺の境内はいつもとは全く違った空間になっていて、まさにこの世とあの世を繋ぐ場所にふさわしい雰囲気です。あの世を行き来した小野篁の大きな像や、閻魔像も大きく扉を開けて公開されますし、最澄作とされる端正なお顔の薬師如来座像(重要文化財・旧本尊)も直接拝むことが出来ます。地獄絵(熊野観心十界図)の公開もあって、まさに非日常の空間。お精霊迎えではなくとも、一見の価値がある期間です。また、近くの西福寺では檀林皇后九相図などの、非常にインパクトのある絵が公開されています(凄惨な描写もあるため注意を)。行事は10日まで行われています。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。


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