粟田祭の大燈呂 2017年

粟田大燈呂 2017年

粟田神社の粟田祭が行われ、今年も大燈呂(だいとうろ)が巡行しました。

粟田大燈呂 2017年粟田神社の粟田祭は千年の歴史を持つ、見どころが多いお祭です。剣鉾や神輿が出る神幸祭の前日の夜に行われるのが「夜渡り神事」。そこに登場するのが、大きな燈籠である大燈呂(だいとうろ)です。大燈呂は約180年前に途絶えましたが、2008年に京都造形芸術大学の協力で復活しました。学生たちが青森のねぶたをイメージして作った灯籠があまりに見事であったため、神社が依頼をして作成したそう。復活に際しては古文書を調べ、氏子への聞き取り調査も行って燈籠のテーマを決めるなどされているそうです。

粟田大燈呂 2017年さて、毎年新作が登場するのも大燈呂の楽しみのひとつ。私も毎年ワクワクしながら見に行っています。今年も5基が新調され、昨年に続き合計10基もの立派な行列です。モチーフはいずれも神社とその周辺にまつわるもので、学生たちの力作ぞろい。その由緒を想像してみるのも面白いですが、個々の大燈呂の紹介チラシも配られていました。

粟田大燈呂 2017年やはり今年も素晴らしい!特に義経は横からも正面からもカッコよく作られていました。近年はリバーシブルというか、表と裏で形が違ったものが主流になってきました。写真はすべて今年の新作です。「海の三女神」は宗像三女神で、摂末社の多い日向大神宮までモチーフが広がったため、来年以降はさらなる神々の像が出現するかもしれません。

粟田大燈呂 2017年今回は巡行までは見れませんでしたが、夜渡り神事では大燈呂は知恩院の黒門前にある瓜生石(うりゅうせき)の辺りに進み、石の前で「れいけん祭」が行われます。瓜生石は知恩院ができる前からあると伝わる石で、知恩院の七不思議のひとつとしても知られています。この石に八坂神社の牛頭天王(スサノオ)が降臨して、一夜のうちに石の上に瓜が生えたとされています。「れいけん祭」は、粟田神社と知恩院との合同行事で、比較的珍しい神仏習合の儀式形態を色濃く残す祭事とあって、今年も多くの方で賑わったことでしょう。大燈呂は毎年見に来たくなる秋の行事のひとつです。

粟田大燈呂 2017年

粟田大燈呂 2017年

粟田大燈呂 2017年

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。


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