祇園祭 1150年の特別行事 提灯行列と津和野の鷺舞

祇園祭 津和野の鷺舞

2019年は祇園祭が始まってから1150年の節目とされ、今年だけの特別な行事が行われています。

祇園祭 提灯行列祇園祭は貞観11(869)年の神泉苑での御霊会を起源とするとされ、今年はそこから1150年の節目に当たります。また令和に改元後初の祇園祭でもあります。ということで、奉祝行事が行われており、6月30日には祇園祭に関わる方々の提灯行列が四条通などを練り歩きました。私も仕事のあとになんとか見に行けたのですが、参列されている人数の多さに驚きました。果てしなく西楼門から出てくる印象で、京都新聞の記事によると総勢700人が歩かれたそうです。こうして多くの方々のご尽力で祭りが維持されているのだと、改めて祇園祭のスケールの大きさを感じました。

祇園祭 津和野の鷺舞そして6日・7日には、山口県の津和野から来られた「鷺舞」が八坂神社で奉納されました。かつての祇園祭には鵲鉾(かささぎほこ)が出ており、その鉾には鷺舞が付随して舞われていました。しかし京都の鵲鉾や鷺舞は途絶えてしまっています。そのかつて京都で舞われていた鷺舞が、山口を経て天文11(1542)年に津和野へと伝わって、そちらでは今日まで伝承されているのです。現在の祇園祭では10日のお迎え提灯や24日の花傘巡行とその後の奉納などで「鷺踊り」が出てきますが、津和野に伝わっている踊りを参考に復興したものです。

祇園祭 津和野の鷺舞こうして京都の古い伝統を受け継ぐ津和野の鷺舞を、京都で見られるのはたいへん貴重な機会です。鵲(かささぎ)は牽牛(彦星)と織女(織姫)のため、天の川に橋を渡した存在とされ、7月6日・7日と七夕行事の頃に奉納されたのも、そうした由緒によるのでしょう。個人的には初めて見た津和野の鷺舞ですが、笛や鐘の音、唄を唄う方々も付随していて、現在の京都の鷺踊りとは異なる部分が目を引きました。鷺役の方が足を上げて羽をカチャっと鳴らす音を出すのも印象的。よいものを見させていただきました。祇園祭1150年関連では、24日の還幸祭が三条御供社で3期の神輿がそろい、その先もできるだけ離れずに八坂神社へと戻るなど、昨年とは違う動きが見られます。特別な年の祇園祭、多くの方にご覧頂ければと思います。

祇園祭 津和野の鷺舞

祇園祭 津和野の鷺舞

祇園祭 提灯行列

祇園祭 提灯行列

祇園祭 津和野の鷺舞

「京ごよみ手帳2019」訂正のお知らせ

・P39の三十三間堂「楊枝のお加持と大的大会」の日程が1月14日となっていますが、正しくは「1月13日」です。
・P225の「京都御所」のデータで、2番の休みは「月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休あり」です。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。


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