7月に入り、祇園祭の行事が始まりました。1日午前には長刀鉾町お千度が八坂神社で行われ、祭りの無事が祈願されました。
1日の長刀鉾町お千度は、お稚児さんが登場する最初の行事とあって、例年多くの報道関係者も来られます。今年は本殿に入っていく場面が土砂降りの雨のなかとなり、お稚児さんや禿(かむろ)の子たちをはじめ、関係者の皆様も大変そうでした。ただ、各々が差す和傘が例年より祭りの雰囲気を高めてくれ、他の傘が白色な分、お稚児さんに差し掛けられる朱色の傘はより一層映えて見えました。(なお、朱色の傘は晴れていても差されます)
お稚児さんや禿の子たちは手を引かれながら南楼門から境内に入って来ると、手を清めてから本殿内へと進みます。そして稚児・禿が大役に選ばれたことを神に報告する神事を行ったのち、外に出て本殿の周りを町内役員とともに3周し、祭りの安全を祈願します。本殿前と本殿真裏で参拝を行いながら、ゆっくりと進んで行きました。
「お千度」とは、本来は文字通り千回参拝することですが、ここでは町内の大勢で3周して参拝をすることで合計で千回分とみなしています。3周をしてお千度の儀が終了すると、八坂神社の斎館へと入って行き、行事は終ります。なお、これから17日の巡行に向けてお稚児さんの行事は続き、巡行では鉾の上から清めの舞を舞う大役を担います。今年は雨で始まった祇園祭の行事。7月は梅雨明けが遅い予想が出ているのが気がかりで(近畿の平年の梅雨明けは7月21日)、台風も接近してくる可能性もありますが、できるだけ好天に恵まれ、無事に1か月の行事が進むことを願っています。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。