寒さの中でも進む春

京都御苑 梅林
ここに来て真冬並みに寒い日が続いていますが、少しづつ梅や超早咲き桜は花開き、京都でもは進んでいます。

雪と京都タワー今日(8日)は、「まいまい京都」さんで、「花折断層」を歩くコースを開催させて頂きました。多くの方にご参加頂きまして、ありがとうございました。花折断層に限らず、京都は断層に囲まれた都市である一方、阪神淡路大震災を除けば、直近の大地震は江戸時代の1830年まで遡ります。私自身「京都は地震が来ない」という地元の方の言葉を何度も耳にしてきました。

一条戻り橋 河津桜しかし歴史を紐とけば、それは明らかな誤りであることに気が付きます。京都は過去に何度も地震に襲われ、しかもその具体的な被害や人々の心情が詳細に記録に残されている、全国唯一といってよい都市です。例えば、皆さんがご存じの有名な寺社仏閣でも大きな被害が生じた過去があります。その事実を知れば、他の地域以上に現実味を持って地震について考えられるはずで、多くの市民が知れば京都は日本有数の防災意識の高い都市にさえなれるかもしれません。これは水害や台風についても同じです。「知っていれば防げる不幸」があります。微力ではありますが、私が学んできた災害についての知識をお話しする散策・講座は、今後も実施をして行きたいと思っています。

京都御苑 梅林さて、来週火曜日にかけて真冬並みの寒さが続く予想ですが、その中でも梅の開花は少しづつ進み、超早咲きの桜も花開いてきました。京都御苑では、梅林の梅が3分咲き程度まで来た印象で、今日も多くの方が訪れていました。良い香りもただよっています。また、城南宮の梅も見頃に入り、大変美しい光景となっています。この寒さで来週にかけて例年より長く見頃が続きそうですので、是非足を延ばしてみて下さい。

一条戻り橋 河津桜一条戻り橋にある河津桜も開花して来ました。東寺の河津桜も、ずいぶんと咲いてきていることでしょう。あと2週間もすれば、早咲きの枝垂れ桜が開花をして本格的な桜シーズンも始まってきます。楽しみですね。一条戻り橋の河津桜が咲くと、いよいよ暖かい春も近付いてきたと個人的には感じます。

百万弁知恩寺 ふじ桜百万遍知恩寺の鐘楼北にある「ふじ桜」も、本日訪れてみると開花していました。こちらも超早咲きの桜で、薄いピンクの花が女性的な印象を与えてくれます。この桜も毎年見に来たくなる桜です。15日には「手作り市」で境内は大いに賑わいますが、その時にはもっと花開いて、多くの方に一足早い「春」を感じさせてくれることでしょう。気が付けば日差しも随分と暖かくなって来ました。天気が良ければ、春を探しにお出かけして頂くのもおススメです。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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