出雲の阿国像を飾るサルスベリ

四条大橋 出雲の阿国像

四条大橋の北東にある出雲の阿国像の脇でサルスベリが華やかです。

四条大橋 出雲の阿国像出雲の阿国(おくに)といえば、歌舞伎の祖として江戸時代初めに「かぶきをどり」を踊った女性として知られます。女性でありながら男装をして刀を持ち、腰にはヒョウタン、首からは十字架を下げるという奇抜な格好で踊った踊りが大受けしました。その「傾いた(かたぶいた)」踊りを真似をする人々が続出。やがてその踊りは「かぶきをどり」と呼ばれるようになり、女性が男装をする女歌舞伎が流行しましたが、風紀を乱すとして1629年に禁止され、かわりに男性が女性も演じる今のスタイルになっていきました。

出雲の阿国の墓 島根県出雲市出雲の阿国が最初に踊ったのは北野天満宮といわれ、その後、鴨川の五条河原、四条河原でも踊ったとされ、現在の四条大橋の向かい側には江戸時代の芝居小屋の流れを受け継ぐ南座や、阿国歌舞伎発祥の地の石碑もあることから、四条大橋に出雲の阿国像が設置されています。この時期は隣のサルスベリが見事で、角度をつけて写真を撮ると、まるで阿国が華やかな背景をバックに踊っているようにも見えます。

出雲市駅にある出雲の阿国像 島根県出雲市余談ですが、この像の作者は、京都の彫刻家・山崎正義氏です。山崎氏が手掛けた像には、先日ご紹介をした晴明神社の安倍晴明像もあります。そして出雲の阿国像は、実は同じ姿のものが島根県出雲市にも2体あります。つまり京都のものと合わせると、私の知る限り合計3体あるのです。出雲市は、確証は無いながらも文字通り出雲の阿国像の出身地、あるいは死没地とされる場所で、出雲大社の近くに阿国の墓があります(京都では高桐院にもある)。

吉兆館広場前にある出雲の阿国像 島根県出雲市そして出雲市駅構内と出雲市大社町吉兆館広場前(旧大社駅近く)にも、それぞれ出雲の阿国像があるのです。まさに四条大橋と同じ姿の像を偶然にも発見したときは、一人で大いに興奮しました。出雲市駅の解説板によると、出雲市駅にある像は塑像で、この塑像を基にして、四条大橋と旧大社駅近くの像が作られたのだそう。四条大橋の像は平成6年に、出雲市大社町吉兆館広場前の像は出雲大社の遷宮を記念して平成25年に作られた新しいもの。まさに四条大橋の出雲の阿国像のルーツも出雲にあったのです。京都を離れても、こうして時折京都とつながるのが面白いところ。出雲市に行かれる際は、ぜひ出雲の阿国像も探してみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。


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