八坂神社の茅の輪

6月も明日でおしまいです。1年の半分が終わる6月30日の京都は夏越祓(なごしのはらい)で、茅の輪くぐりが各地の神社で行われます。和菓子の水無月も定番ですね。八坂神社にも茅の輪が登場しています。

写真は今日の黄昏時、快晴の京都鴨川。綺麗な光景でした。本日、奄美が梅雨明けしました。沖縄と並んで平年日ぴったりです。しかしここからが長く、九州南部の梅雨明け平年日は7月14日と2週間以上も先です。奄美が梅雨明けしたということは、前線は北上していよいよ「本土決戦」が始まります。真夏の空気と初夏の空気の戦いが梅雨ですが、特に真夏側の雨を降らせる勢力は荒々しく、天気図を見るたびに身震いしそうになることがあります。いよいよこれからが梅雨の本番。例年、梅雨明けのギリギリ前日まで大雨の可能性があるものです。少しでも被害が少なく梅雨が明けることを、奄美の梅雨明けとともに毎年願っています。なお、今日発表の1か月予報では、近畿の7月の気温は平年並の確率が最も高くなっており、梅雨明けも平年の7月21日前後になるかもしれません。

さて、先日既に恵比須神社など京都各地の茅の輪くぐりをご紹介しましたが、八坂神社にも茅の輪が登場しています。そもそも茅の輪の由来は、疫病の神である牛頭天王(ごずてんのう)を温かくもてなした蘇民将来(そみんしょうらい)が、お礼として腰に茅の輪を巻くことで疫病を逃れられるという教えを授かったことによります。その蘇民将来を祀る神社・疫神社があるのが八坂神社であり、八坂神社のご祭神はまさに牛頭天王(ごずてんのう)でした。その意味では、茅の輪の本家も八坂神社と言えるかもしれません。

この茅の輪くぐりには外国の方も興味津津の様子で、くぐり方が描かれた図を見て、見よう見まねでくぐっていく様子を微笑ましく思います。茅の輪は昨年までは舞殿の南側にありましたが、今年は舞殿の西側に置かれており、最も参拝者が多い西楼門から来ると自然とくぐれるようになりました。八坂神社の正門は南ではあるものの、やはり人の流れを意識してなのでしょうか。7月からはいよいよ八坂神社のお祭り・祇園祭が始まります。八坂神社で厄除けをして、祇園祭を迎えるのもよいでしょう。※6月30日追記:30日には茅の輪は南楼門の方へと移動していました。どうやら30日までは西側に、30日は南側に置かれるのが通例のようです。

今日は平安神宮の応天門にかかる茅の輪を見ながら、吉田神社にも行ってきました。こちらにも茅の輪が既に用意されています。このように京都各地の神社で茅の輪を見ることができます。半年間の厄を落とし、無事に夏を越えられるように願う。現代でもまだまだ梅雨の大雨が起こりやすい時期はこれから。熱中症も命に関わるものです。皆さんもこの夏を無事に乗り越えることが出来るよう、明日は茅の輪をくぐってみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。


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