京都は桂川等の決壊も念頭に早期避難を!集中豪雨に厳重警戒!

激しく増水した桂川と渡月橋

気象台や報道で呼びかけられている通り、各地で集中豪雨に厳重な警戒が必要です。すでに記録的な雨となっているところがありますが、雨のピークは今夜から明日6日日中とみられ、土砂災害や河川水位の上昇、桂川などの規模の大きい河川でも決壊の恐れを念頭に早めの避難を行ってください。

激しく増水した桂川大変な事態になってきました。まだこれからが雨のピークとなりそうですが、すでに京都市右京区の京北では午前2時~20時までの雨量が250mmに達するなど、渡月橋が沈んだ2013年の台風18号に匹敵するか、それを上回る記録的な大雨となっているところがあります。各地で地盤も緩んでおり、今後甚大な災害が発生する恐れがあります。高台や崖から離れた場所、頑丈な建物などへ、早めの避難を行ってください。

日吉ダムの水位目安雨の予想は5日18時~6日18時までの24時間で、京都府南部では最大250mmの雨量が予想されています。その雨の中心は京都府の中部と見込まれ、桂川流域と合致します。現状、日吉ダムが洪水調節で大幅に放水量を抑えてくれているため、桂川の水位上昇はこれでもまだ軽減されています。2013年の時は日吉ダムがギリギリで耐えてくれましたが、もしも日吉ダムの貯水量が限界に達すれば、ダムの崩壊を防ぐための緊急放水を行わなければならず、下流の水位が急上昇する恐れがあります。日吉ダムは、5日朝から夕方まで約12時間ほどで約17000(単位は省く)の貯水を行っていて、残りの余力は約25000しかありません。これからのほうが雨が強まる恐れがあり、6日には日吉ダムが余力を使い切って緊急放流を開始し、桂川の水位が急上昇して、越水→決壊というシナリオを懸念しています。

桂川決壊の浸水想定図 平成25年9月台風18号洪水の概要よりまず桂川の堤防を水が越える越水から始まると想定すると、2013年に越水した地点が最も危険が高いといえるでしょう(当時は自衛隊が土のうを積んでしのぎ、ギリギリの時点で水位が下がり始めました)。国交省近畿地方整備局が発表している「平成25年9月台風18号洪水の概要」(重いpdfのためリンク先に注意)には、当時の越水地点から決壊した場合の浸水想定が出ています。長岡京市にかけての広範囲の13000世帯が水に沈み、被害想定は1兆2000億円となっています。もし、日吉ダムが限界となり、緊急放流がある場合は、防災無線やエリアメールで事前の通知があるはずですが、最悪の事態を想定し、流域の方は早めの避難を行ってください。なお、日吉ダムの状況はこちらから確認ができます。「空容量」の部分が貯水の余力です。また「貯水位」は2013年は201mが最高でした。このラインが緊急放流の判断ラインとなるでしょう。2013年と比べて河川改修は進んではいるものの、果たして耐えきれるのか、非常に心配しています。

増水した鴨川 2013年鴨川を含む、他の河川も雨の降り方によっては越水、決壊の恐れがあります。鴨川は水位が急上昇しやすい河川のため、実況には厳重に警戒をしてください。鴨川の荒神橋の水位はこちらから確認ができます。京都府北部や他の都道府県もたいへん心配です。今回は決壊や越水、橋の流出の可能性も考えられるため、河川には絶対に近づかないでください。小さい川でもあふれてしまうと流れが強く、10㎝ほどの深さでも足元を取られて流される危険があります。

崩落した清水寺の斜面 2013年また、土砂災害も非常に心配です。巻き込まれてしまうと死亡率が高いため、早めに安全な場所に避難をしておくことが肝要です。夜間で避難が難しい場合は、2階の崖から反対側の部屋に入ると少しは安全となります。地鳴りや崖から水が噴き出すなど異変を感じたらすぐに逃げてください。また雨が収まるまで山沿いの観光地には近づかないでください。今回は京都のみならず、西日本、東海、北陸、長野など広範囲で同時多発的に非常に危険な状況となってきます。最大限の警戒を行っていただき、早めの避難を行ってください。亡くなる方が一人でも少なくなることを強く願っています。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。


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