6月16日早朝の皆既月食


明日16日の早朝には皆既月食があります。京都では見られるでしょうか?
結論は、なかなか厳しい条件でしょう。理由の第一は、雲が空を覆っている可能性があるためです。多いのは上空高いところの雲ですが、よくて月をぼんやり見せてしまい、厚いと見れません。さらに、下層の雲も出てきそうな気配があるので、運が良くないと難しいと思います。(なお、予報は最新のものをご利用ください)
また、見られるならば時間帯は早朝・午前3時23分~4時代。月が次第に欠けて行き、皆既月食となってほどなく月没となります。さらに悪条件なのは、太陽が昇って来る直前で、空はもう明るくなり始めています。そこに雲がかかるので、本当に運次第。また、京都では西に山があるため、皆既月食になる前に隠れてしまうこともあるでしょう。
皆既「月食」と言うと、皆既「日食」のように、月が真っ暗になることをイメージされがちですが、実際には地球からの光の反射で月が赤く見えるのが一般的です。ただ、大気中に細かいチリが多いと、欠けたように黒く見えることもあり、これは起きてみないと専門家でも分からないようです。
私が小学生の時に見た月食は、フィリピンのピナトゥボ火山の爆発で巻き上げられたチリによって、欠けた部分が黒くなり日食と同じように見えました。月食自体も見るのが初めてだったので、本当に感動したことを覚えています。
月食は日食よりも頻繁に見られますので、またの機会を待ってもよいでしょう。次は、12月10日に皆既月食があります。この時のピークは夜の23時半ころ。好条件です。なお、金環日食は、2012年5月21日にあります

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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