空が面白くなる季節

七条大橋と空
先日、が美しい日がありました。春は暖かい空気と冷たい空気がせめぎ合って天気の流れが速く、伴って様々な雲が現れる空が面白い季節です。

春の空安定的な冬型が持続しなくなり、大気が流れ、北の冷たい空気と南の暖かい空気とが日本を舞台にせめぎ合う季節へと入ってきました。時には春が優勢になり、時には冬が優勢になりながら、三寒四温を繰り返してゆっくりと春が進んで行きます。伴って、様々な雲が見られるのが春でもあります。雲の流れも高速で、時には時速100km以上、1日で約3000kmも進んで行くことがあります。

春の空高層の薄雲や飛行機雲から低層の厚い雲、もう少し春が進めば、春雷をもたらすような積乱雲も現れてきます。雲の形も、見ている間にどんどん変化をして面白く、さらに大陸からは黄砂が、身近な山からは花粉も飛んできて、空の色彩も日によって変化をします。おまけに光環や日暈、環天頂アークなどの光学現象も加わり、空が見せる様々な表情には感動さえ覚えるほどです。

鴨川から上流を望む鴨川の橋から上流を望むと北山に折り重なる山々が見えますが、鴨川の橋は「空が水平方向にも青い(白い)」ことを観察するにはよい場所です。実は、空(空気)は垂直の上方向にだけ青い(白い)のではなく、水平の横方向にも青く(白く)なっています。写真では、手前の糺の森は緑に見えますが、奥の上賀茂の山はより白っぽく、さらに奥の山はもっと白くなって、奥へ行くほど空の色と同化していきます。空が青いのは空気があるからなので、上だけでなく横にも青いというのは当然といえば当然ですが、いざ言われてみると「なるほど」と思いますね。空が面白くなる春の季節。梅や桜だけでなく、空にも注目をしてみてください。

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    吉村 晋弥(よしむら しんや)

    吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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