台風21号は、4日に四国から近畿地方に上陸する見込み。勢力が強く、暴風に厳重な警戒が必要です。
今回の台風は京阪神にとっては最悪のコースを通りそうです。勢力は大阪付近で960hPa、中心付近の最大風速は40m/s、最大瞬間風速は50m/sが見込まれています(3日15時発表)。まず、この気圧は京都・大阪・神戸では、過去120年ほどの観測記録の中で歴代5位前後に該当する記録的に低い数字。中心付近では暴風となり、特に大阪湾周辺で猛烈な風が吹く恐れがあります。
京都は比較的風が吹きにくい場所ですが、それでも記録的な暴風となる恐れがあります。他エリアより風速の数字が小さくとも、風に慣れていない分、木が倒れるなどの被害は出やすいです。各人がこれまで経験したことのないような風となる恐れがあり、厳重な警戒が必要です。4日昼前から夕方にかけては外出は絶対に避けて下さい。ピークは昼過ぎの数時間となりそうです。台風は速度を速めて近づいてくるため、午前中は比較的静かかもしれませんが、急激に状況が悪化してくるでしょう。
1平方メートル当たりの風圧(kg)は、風速(m/s)×風速×0.05で算出できますが、風速30m/s=45㎏、35m/s=61.25㎏、40m/s=80㎏、45m/s=101.25㎏、50m/s=125㎏と、風速の数字が増えると風圧は急激に増す性質があります。強い風は決して侮ってはいけません。一般の家庭でも、風の圧力や飛来物で窓が割れる恐れがあるため、雨戸を締めきり風が収まるまで開けないでください。
大雨は集中して降るため、中小河川が一気に増水してあふれる恐れもあります。時中の避難は困難となるため、不安な方は近畿は昼前までに避難を終えてください。大阪湾周辺や近畿北部では高潮にも厳重な警戒が必要です。また暴風によって停電が発生する恐れもあるため、懐中電灯の用意などもしておきましょう。前回の台風よりもさらに強い台風のため、まずを身を守ることを第一に考えてください。被害がわずかでも少なくなることを願っています。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。