台風21号が接近しています。21日日中から雨が降り続き、台風が最接近する22日夜から23日前半にかけて雨量がかさみそうです。
台風21号は、21日23時現在、超大型で非常に強い勢力で、中心気圧は925hPa、中心付近の最大風速は50m/sの解析となっています。22日の午後からは勢力をやや落とす予想ですが、それでも強い勢力のまま接近、上陸となりそうです。今のところ予報円の中心線は、紀伊半島沖から静岡県付近で、特に直撃を受ける地域では大雨や暴風に最大限の警戒が必要です。なお、台風情報は最新のものをご確認ください。
紀伊半島沖を台風が北東に進むコースは、京都では丹波高地を中心に雨量が増えて、特に大雨に警戒が必要なパターンです(近隣では紀伊半島や鈴鹿山脈も厳重警戒を)。2013年に渡月橋が沈んだ台風の時も同様のコースを通りました。今回は秋雨前線による先行降雨が多く、土砂災害にも厳重な警戒が必要です。2013年の大雨の時には、清水寺や南禅寺で比較的規模の大きな土砂崩れや土石流が起きており、もし昼間に観光客が歩いてる時間帯であれば死者が出てもおかしくない状況でした。今回も大規模な災害の可能性があると考えてください。
22日夜には「鞍馬の火祭」が予定されており、河川の増水や土砂災害が心配です。例年観光客が非常に多い行事のため、無理して行かれる方も出てくるでしょう。事前に避難勧告が出た場合は、たとえ祭りが催行されても現地には近づかないでください。なお、京都旅屋で23日に予定していた亀岡祭の散策は中止とさせていただきました。
今回は風も非常に心配です。風が恐ろしいのは「風圧は風速の2乗に比例する」ことです。風速が2倍になれば「圧力は2×2で4倍」になります。つまり、風速が増すと風は急激に危険度を増すため、決して侮らずに、直撃を受ける地域では雨戸を閉めて時中には外には出ないでください。少しでも被害が少なくなることを願っています。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。