台風16号、京都でも厳重警戒を

台風18号水害 桂川 9月
台風16号が20日に京都にも最接近します。大雨による土砂災害や浸水害を中心に、厳重な警戒が必要です。

南禅寺 台風18号の土砂日本への接近が見込まれていた台風16号。この後20日未明に鹿児島に接近・上陸したのち、日中にかけて四国沖から紀伊半島へと進む予想になっています。夕方の情報で気象台から具体的な雨量予想が出ましたが、近畿中部でも多いところで200㎜から300㎜以上と相当な雨量が見込まれています。この進路は、京都府や兵庫県、北摂の山沿いにとってはあまりよくない進路で、特に先行降雨を踏まえると、京都市や亀岡市、北摂周辺など、昨日激しい雨がすでに降っているエリアでは、規模の大きな土砂災害が発生して死者が出ても不思議ではないほどの雨量の予測値です。「山沿い・川沿い」の方は、最大級の警戒をしてください。場合によっては、命に関わると思ってください。

激しく増水した鴨川 三条大橋2013年に嵐山一帯が水没した際の雨量が、24時間で250㎜~300㎜強で、時間雨量では30-50mmが続きました。今回はその時よりも集中して一気に降りそうで、そのぶん急激に状況が悪化するため危険度は高いとも言えます。雨は台風の中心が最も近づく時間帯よりも前から強まるのが特徴で、具体的には京都では20日の昼ころから雨脚が強まり、夕方から夜のはじめにかけて集中して降る見込みです(時間帯等は気象台や報道機関からの最新の情報を参照してください)。山沿いや川沿いの方で避難ができる方は、午前中のうちに安全な場所に避難をしてください。一気に雨量がかさむ予想のため、時中になって危険を感じ始めてからの避難では遅いです。外への避難が難しい場合は、2階以上で、がけとは反対側の部屋へ退避するのも有効です。

六角堂 台風接近 8月また、中小河川ではあふれる恐れもあり、川にも絶対に近づかないようにして下さい。台風の時は台風から離れている場所でも大雨となることがあります(19日深夜の時間は愛知県東部で大雨となっています)。離れていても安心ができませんので、雨の降り方には十分に注意をして、危険な場所には近づかないようにしてください。台風の中心が接近する前に大雨のピークが来る点に要注意です。台風は23時で945hPaと非常に強い勢力を維持しています。台風の勢力は風で判定されますが、風は京都へ接近する頃には勢力が落ちているものの、ビル沿いの突風には注意が必要です。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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