光に感じる春の気配

七条大橋
寒い日が続いた今シーズンの冬。2月も半ばに入り「光の春」と呼べる時期になってきました。

京都 平均気温の平年値4日の「立春」から、いよいよ暦の上では春に入りました。立春は気象の世界でも大きな転換点で、平均気温の平年値においては気温が上昇に転じてくる頃です。冬至から立春までは太陽の光は強くなれども、平均気温は下がり続けていましたが、それがいよいよ上昇を始め、光も気温も一緒になって本格的に春を目指していくのです。統計上の平均気温では、この先8月初めの立秋まで気温は上がり続けることになります。年に2回しかない大きな転換点の一つが立春。古人の考案した二十四節気の妙には感嘆させられます。

伏見の酒蔵今年は1月から厳しい寒さが続き、京都市街地では大雪の日はありませんでしたが、池が凍るほどの低温の日が続きました。立春を過ぎてもなかなか暖かくなってきませんでしたが、15日には23日ぶりに最高気温が10℃を超えました。久しぶりの気温にずいぶん暖かさを感じられたのではと思います。

御池桜立春の本来の意味は「そろそろ春の気配を感じられるころ」ということ。真冬の寒さの中に「ほのかな春」を感じるのがこの時期の季節の楽しみ方です。日差しの明るさや暖かさに、”春の気配”を感じる機会も増えて来るようになりました。ただ、気温の意味での春はすぐにはやってこず、「三寒四温」の言葉のように、暖かい日や寒い日をはさみながら、徐々に暖かくなってきます。体調には気を付けながら、春の兆しを探してみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。

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