奇跡的な立地の伊根浦の舟屋


伊根の舟屋

京都府北部、天橋立よりもさらに北にある伊根町舟屋で知られています。

伊根の舟屋伊根町は京都府北部の丹後半島の東側に位置し、伊根浦に面した伊根地区に立ち並ぶ民家は、1階に舟を納めて直接海に出ることができる「舟屋」という珍しい構造で知られています。舟屋は近郊では天橋立のある阿蘇海にも一部ありますが、伊根浦のようにびっしりと湾に沿って舟屋群が並ぶ景観は珍しく、漁村では全国で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、壮観な光景は観光地としても人気があります。舟屋の数は230軒ほどあるそうです。

伊根浦こうした「舟屋」が成り立つ条件は難しく、すぐさま家に波が打ち寄せるわけですので、干満の差が小さく、また風の影響を受けにくい場所であることが必要です。伊根浦(伊根湾)は丹後半島の東に位置するため冬の季節風を丹後半島が遮り、さらには東側にも半島が突き出して南に開け、湾の入り口には島(青島)もあって波や風を防いでくれます。日本海側は冬の季節風が強烈ですが、こうした地形が冬でも湾内は静かという条件を整えました。年間の海面差は50㎝ほどしかないそうです。加えて、海が急激に深くなるため舟が入りやすく、漁場としてもよい条件が整っています。まさに奇跡とも呼ぶべき場所ではないでしょうか。

伊根浦の遊覧船舟屋はやはり海から見るとその構造やひしめき合う様子がわかりますので、一度「伊根湾めぐり遊覧船」に乗っていただくのがおすすめです。カモメかウミネコかはわかりませんが、いずれかの鳥も群れで遊覧船に付いてきて、かっぱえびせんの餌をねだるというのも、非日常の光景です(賛否はありますが)。

伊根浦の眺め自家用車の方はどんどん奥へと進むことはできるものの、もともとが舟を使った交通を前提とした街であるため道は狭く、自転車や歩行者も含めて、安全にはご注意ください。最近は、伊根浦公園の駐車場に車をとめて、レンタサイクルで巡るのも人気のようです。また、道の駅「舟屋の里伊根」は高台にあるため、伊根浦が一望できます。舟屋の中には宿泊できる所もあり、食事処もありますので、ぜひゆっくりと時間をとって訪れてみてください。なお、今年オープンした舟屋日和の「INE CAFE」は近日中にご紹介します。

伊根の舟屋

伊根の舟屋

遊覧船には鳥が舞う

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。


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