大雨は峠を越えるも、記録的な天候不順となる8月

桂川
25日から京都府豪雨災害義援金の受付が始まりました。福知山を中心に京都府でも大きな災害が発生してしまった8月。降水量の多さに加え、日照時間が平年の約半分と記録的な天候不順となり、植物にも大きな影響が出そうです。

桂川当座、今日(26日)の雨が8月の一連の豪雨の最後となるでしょう。前線は南下して、秋の空気が主導権を握る期間に入ってきます。ようやく記録的な大雨の心配がなくなるだけでなく、蒸し暑さから解放されて、朝晩を中心に秋らしさ感じられるはずです。本当に今年の8月は雨が多い月となっています。1日~20日まででは、近畿地方の降水量は平年比で約500%となり、日照時間は約50%しかありませんでした。

赤く色づき始めている楓特に日照不足は西日本と日本海側で深刻で、農作物を中心に大きな影響が出そうです。また、京都もすでに植物の動きに異変が出ているように感じます。サルスベリに勢いがないことは書きましたが、楓の様子もおかしく、すでに先端が赤くなり始めた木が散見されます。京都も8月は平年比60%程しか日照がないことや、降水量が極端に多いことが影響をしているのかもしれません。今の時期に赤くなってしまえばこのまま早々に葉が散ってしまうと考えられ、今年は秋の紅葉の色づきが心配です。

天龍寺にて25日から「京都府豪雨災害義援金」の受付が始まりました。京都旅屋で春から開催してきた災害史の散策の収益の一部は、出水期の被害状況を見極めて寄付先を選ぼうと考えて貯めていましたが、僅かながらその分は全て京都府豪雨災害義援金に寄付させていただきます。また、京都旅屋で売上全額寄付の災害史の散策を9月・10月で開催します。

渡月橋コースは検討中ですが、広島の土砂災害がありましたので、砂防が学べるエリアへも足を延ばそうと考えています。近日中に公開しますので、ご参加いただけますと幸いです。また「ことぶら」さんで9月1日に開催予定の地震の災害史の散策と、9月7日に開催する台風のセミナーの収益の一部も寄付することにしました。そちらにも、よろしければご参加ください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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